昇降デスクブランドの代表格である「FlexiSpot(フレキシスポット)」ですが、デスクフレームだけで約10種類ほどの製品ラインナップを展開しています。(天板 + デスクフレームがセットになっているモデルも合わせるとさらに15種類ほど)
本記事では、これから昇降デスクを購入しようとしている方に向けて、昇降デスクのモデル紹介と、どのような目的の時にはどのモデルを買うべきかを解説していきます。
そもそもですが、昇降デスクに限らず、デスクを買う時には天板とデスクフレーム(天板を支える土台の部分)を別々に購入するという選択肢があります。
別々に購入するメリットといえばやはり、天板を数多くの選択肢の中から選ぶことができるという点です。FlexiSpotだと現在11種類の天板を購入できるようになっており、それぞれでカラーバリエーションを持っているため、デスクフレーム・天板セットで購入するよりはるかに多くの選択肢から自分に合った昇降デスクを購入することができます。
一方で、そのデメリットはというと、セット購入に比べて組み立てが大変なことです。また、天板によっては高価なものがあるため、全体としての費用が高くなってしまうという点もあります。
FlexiSpotで展開されている昇降デスクのほとんどがデスクフレーム・天板別売りのモデルですが、一旦、セット売りの方を眺めてみて、気に入ったデザインのものがなさそうであれば、本記事で紹介する別売りのデスクフレームを見てみてはいかがでしょうか。
山善やIKEA、アイリスオーヤマなど、もちろん他の昇降デスクを販売しているブランドもありますが、多くの記事において、FlexiSpotへの評価が目立ちます。
他のブランドは昇降デスク以外の製品も幅広く提供している分、昇降デスクへの注力度合いは相対的に低い一方、FlexiSpotは昇降デスクがブランドの代表製品となっている(他にもチェアやベッドを展開している)ことを見ても、「FlexiSpotを購入しておけばまず間違いない」と言えるでしょう。
昇降デスクの購入を検討する上で気になるポイントは主に以下の6つかと思います。
FlexiSpotのWebサイトだと少々比較しにくいので、2024年1月現在展開されている製品ラインナップのスペックをまとめてみました。
ここに記載している価格は、あくまで昇降デスクの土台の価格であり、天板の値段は含まれていないのでご注意ください。
モデル名 | 価格 | 脚幅範囲(cm) | 昇降範囲(cm) | 脚段階 | 重さ(kg) | 耐荷重(kg) | 昇降方法 | USB差し口 | 高さ記憶 | 高さロック | 障害物検知 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
E7Q(Odin) | ¥148,500 | 110~190 | 60.5~125.5 | 3段階 | 53.3 | 200 | 電動 | × | ○ | × | ○ |
E7H | ¥63,800 | 110~190 | 63.5~128.5 | 3段階 | 34.9 | 160 | 電動 | ○ | ○ | ○ | ○ |
E7 Pro | ¥61,600 | 110~190 | 60~125 | 3段階 | 33.6 | 100 | 電動 | ○ | ○ | ○ | ○ |
E7L | ¥77,000 | 135~190 | 58~123 | 3段階 | 32.8 | 125 | 電動 | ○ | ○ | ○ | ○ |
E8 | ¥66,000 | 110~190 | 60~125 | 3段階 | 32.7 | 125 | 電動 | ○ | ○ | ○ | ○ |
E7 | ¥57,200 | 110~190 | 58~123 | 3段階 | 32.1 | 125 | 電動 | × | ○ | ○ | ○ |
EJ2 2.0 | ¥43,120 | 110~180 | 69~118 | 2段階 | 28.4 | 100 | 電動 | × | ○ | ○ | ○ |
EF1 | ¥28,336 | 85~129 | 71~121 | 2段階 | 19.6 | 70 | 電動 | × | ○ | × | × |
EG1 | ¥28,300 | 85~129 | 71~121 | 2段階 | 19.3 | 70 | 電動 | × | × | × | × |
H1 | ¥19,800 | 85~129 | 71~121 | 2段階 | 17.6 | 70 | 手動 | × | × | × | × |
最安で1万円台から最高で15万ほどのラインナップがあるので、利用目的別に最適なモデルをご紹介していきます。
ちなみに「脚段階」とは何かというと、「2段階よりも3段階の方が昇降時の動きが安定している」ということだけ理解しておけば問題ないかと思います。
「実際、昇降デスクで立ち姿勢で仕事するのが健康にいいと言っても、継続できるかな・・・」
という不安がある方は、まずは安いモデルから試してみることをオススメします。
となると、「H1」「EG1」「EF1」あたりが候補になるのですが、H1は手動でレバーを回して高さ調整をする必要があるため、高さ変更にめんどくささを感じる不安があるのであれば、電動で昇降できる「EG1」か「EF1」を検討すると良いでしょう。「EG1」と「EF1」の主な違いは、高さ記憶ができるかどうかです。つまり、ボタンを一度押すだけで特定の高さ・低さまで調整してくれるということになります。
最安の天板が9,900円になるので、合計で3万円大後半で購入できます。
ミドルクラスのモデルでいうと「E7」もしくは「E8」がオススメと言えます。
「E7」と「E8」の主な違いは、昇降パネルにUSBの差し口がついているかどうかなので、これが不要な方は「E7」を購入すると良いでしょう。 じゃあ、「E7 Pro」は何なんだというと、「E7 Pro」は他のモデルの足が「T字型」になっている中で唯一、脚の形状が「L字型」になっているモデルです。
L字型になっていることで、脚が壁に近いところに来るので配線を脚に沿わせて隠しやすいというメリットがあります。
E7Q(Odin)は幅240cmまでに対応している唯一のモデルです。240cmというとかなり広いですが、部屋の広さにゆとりがあってデスクの広さにこだわりがある人は選択肢に入ってくるかもしれません。
また耐荷重も200kgと最もスペックが高いモデルとなっており、こちらも天板が広い分より多くのものを置いても耐えられる仕様になっています。
その他、昇降デスクとセットで揃えておきたいアイテムをご紹介します。
基本的に昇降デスクは上下にしか動かないのですが、モニターがある場合、モニターがデスクに固定されていないとやや不安です。
FlexiSpotが提供しているものでもそれなりに安価なものがありますし、筆者はAmazon製のものを数年使っているのですが、これもかなり品質が高く満足しています。
Amazonベーシック モニターアーム
蛸足ケーブルなどを天板の裏に配置するためのアイテムです。これがあることで、すべての充電ケーブルを床まで下ろす必要がなくなるので、配線がすっきりします。
どれだけケーブルトレーにまとめても、どうしても数本のケーブルは壁のコンセントに指す必要が出てきます。そういったケーブルをまとめてくれるのがケーブルダクトです。
FlexiSpotが出しているオシャレなダクトを購入しても良いと思いますし、Amazonではより安い価格で提供されているものがあり、こちらもオススメです。
ケーブル収納スリーブ
FlexiSpot各モデルのスペックを横断的に比較し、利用目的別におすすめのモデルをご紹介しました。筆者は昨年昇降デスクを購入し、リモートワーク時の30分のミーティングなどは立って参加したりすることで、気分転換をしていたりします。
昇降デスクは、確実にリモートワークのQOLを高めてくれるアイテムになるので、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。