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【HHKB HYBRID Type-S レビュー】HHKB沼にハマった人の末路

キーボード

2024-09-07
【HHKB HYBRID Type-S レビュー】HHKB沼にハマった人の末路のサムネイル

CONTENTS

  • HHKB Professional HYBRID Type-Sの基本スペック
  • 慣れるまでには少しの時間が。でも一度ハマると・・・
  • 静電容量無接点方式を採用している他のキーボード
  • ThinkPadに慣れた人にはHHKB Studioという選択肢も?
  • HHKB Professional HYBRID Type-Sはこんな人にオススメ

リモートワークが当たり前になった今、自宅の作業環境に投資したいという方も増えてきたのではないでしょうか。デスクや椅子、大きなモニターなどいくら予算があっても足りませんが、その中でも「良いキーボードを買う」から始めて見るのはいかがでしょうか。

Happy Hacking Keyboard(以下HHKB)は、1990年代から改善を積み重ねられ、30年以上たった今でも多くのユーザーに愛される、定番の高品質キーボードです。

本記事では、実際にHHKB沼にハマった筆者が、HHKBの中でも人気モデルの「HHKB Professional HYBRID Type-S」についてその使用感などをご紹介します。

HHKB Professional HYBRID Type-Sの基本スペック

HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/墨の商品画像

HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/墨

価格(2024年9月時点)

¥36,850

カラーバリエーション

墨 / 白 / 雪

レイアウト

60%レイアウト

接続方法

Bluetooth, 2.4GHz Wireless

動作時間

アルカリ乾電池使用時の目安:約3カ月

重さ

550g

大きさ

294 × 120 × 40mm

対応OS

Win / macOS / Android / iOS / iPadOS

端子

Type-C

「静電容量無接点方式」による唯一無二の打鍵感

やっぱりなんといってもHHKBの魅力は「静電容量無接点方式」が実現するクセになるような打鍵感です。どういう技術かは本記事では詳しくは説明しませんが、この技術により、高い耐久性や、軽い打鍵感、優れた静音性などのメリットがもたらされています。

Professional HYBRIDの中でもType-SとNon Type-Sは打鍵感に違いがあり、Type-Sの方がより静音かつ、高速タイピングに優れた作りになっています。

Non Type-Sは比較的「カチャカチャ」という音で、Type-Sは「ポスポス」という音に近いです。実際の音はこちらのYouTube動画でわかりやすく説明されているので聴いてみてください。

配列やカラーの違う10種類を展開

製品展開はわかりやすく、カラーが3種類(墨 / 白 / 雪)× 配列が2種類(英語 / 日本語)× キーキャップが2種類(刻印版 / 無刻印版)で12種類ですが、日本語配列で無刻印が選べるのは「雪」だけなので、実際は10種類の製品が展開されています。

HHKB Professional 製品ラインナップ

作業環境の雰囲気に合わせて選ぶと良いでしょう。個人的には、白はレトロではありますが、少し「学校のパソコン感」があるので、墨か雪がおすすめです。

慣れるまでには少しの時間が。でも一度ハマると・・・

今までノートPCのキーボードでタイピングをしてきた方にとっては慣れるまで時間がかかるのは間違いありません。かくいう筆者もHHKBを使い始めるまで何年もMacの浅いキーボードを使ってきたので、「絶対浅いほうが楽に決まってるじゃん・・・」と思っていました。

しかし、ソフトウェアエンジニアとして働いているため、周りにはキーボードガチ勢が群雄割拠状態です(笑)そんな雰囲気の中で自分もキーボードに投資してみたいと思い、まずは定番といわれているHHKB Professional HYBRID Type-Sを購入してみました。

毎日のタイピングが快感に変わる

今までタイピングが気持ち良いと思ったことは一度もなかったのですが、一度HHKBに慣れてしまうとその感覚がわかるようになります。その依存度は、別にタイピングするものがなくても、空でタイピングしたくなるほどです。

例えるなら、軽自動車に乗っているか、高級車に乗っているかのような違いです。どっちに乗ろうが目的地までは辿り着けることには変わりないのですが、どの過程を存分に楽しめるというイメージです。

静電容量無接点方式を採用している他のキーボード

静電容量無接点方式を採用しているキーボードは少なく、HHKB以外ではほんの一握りのキーボードにしか搭載されていません。以下では他の静電容量無接点方式キーボードを紹介します。

REALFORCEシリーズ

REALFORCE R3 キーボード ハイブリッド フル 45g 日本語配列 ブラック R3HA11の商品画像

REALFORCE R3 キーボード ハイブリッド フル 45g 日本語配列 ブラック R3HA11

HHKBと同じPFUという会社が製造している、HHKBの兄弟的な位置づけのキーボードです。ただ、HHKBと比較するとサイズが大きいので持ち運びしたいという方にはオススメできないかもしれません。

NIZシリーズ

NiZ 静電容量無接点方式 キーボードの商品画像

NiZ 静電容量無接点方式 キーボード

AKEEYOというブランドが展開するモデルです。このキーボードはまだ試してみたことがないのですが、YouTubeで打鍵を聴いた限りではかなりHHKBのType-Sに近い感じでした。

ThinkPadに慣れた人にはHHKB Studioという選択肢も?

2023年10月に発売されたHHKB Studioというニューモデル。何と言っても特徴はLenovoのThinkPadのTrackPoint(通称:梅干し)を彷彿とさせる、ポインティングスティックです。

PFU キーボード HHKB Studio 日本語配列の商品画像

PFU キーボード HHKB Studio 日本語配列

今までThinkPadを使ってきた人にはピッタリのHHKBモデルと言えるでしょう。ただ、価格は¥44,000(2024年9月時点)とかなり攻めた価格になっており、加えて静電容量無接点方式は採用されていないモデルになっているため、エントリーモデルとは言い難いでしょう。

HHKB Professional HYBRID Type-Sはこんな人にオススメ

HHKB Hybrid Type-Sはこんな人にオススメなキーボードといえます。

「間違いない」キーボードを購入したい人

Professional HYBRID Type-SはHHKBという歴史も実績もあるブランドの人気モデルです。「キーボードに投資したいけど何を買ったらいいかわからないし、変な製品を買って外したくない」と不安に感じている方はまず、この製品を買っておけば間違いないといえます。

持ち運び用にも使えるキーボードが欲しい人

Professional HYBRID Type-Sの重さはわずか550gで、数あるキーボードの中でも比較的軽量な製品となっています。ロープロファイルキーボード(キーキャップが薄いキーボード)ではないため、少し厚みはありますが、それでも持ち運びにはそれほど困らないでしょう。


本記事では、これからHHKBを購入しようと考えている方に向けて、筆者の経験をもとに、その魅力をご紹介しました。少し値の張るキーボードではありますが、毎日のタイピングライフを確実に快適にしてくれます。

これから作業環境に投資していきたいと考えている方にはオススメの一品なので、ぜひ一度手に取ってみてください。